プロジェクトストーリー
朝日新聞社(2) ハイアットセントリック銀座東京(中編)
東京の活版文化の歴史と息づかいを世界に発信
新聞社に残っていたという活字や新聞紙を使用したインテリアがとても印象的です。
- 諸山
- これらはインテリアデザイナーからの提案でした。新聞社のヒストリーを盛り込みたいとの考えにもマッチしました。完成するまでに、何度もモックアップを作成し検証しました。
- 宍道
- フロアごとのアートワークのほか、随所に私たちの先輩たちの息づかいが残っています。視覚的にも美しく、印象的です。ここにいると、東京の歴史、文化を世界に発信していると感じます。
- 中上
- 活版で刷った新聞を知る人は少なくなりました。こうして私たちの会社のルーツが残って、多くの人の目に触れ、文化が未来につながっていると感じます。
朝日新聞社で使われていた活字を使用した、銀座の街のオブジェはエントランスにある。
エントランスには写真フィルムを使用した装飾がかけられている。
12階のエレベーターホールには、本物の新聞で階数を表現したアートワークや活版文字がレイアウトされている。
用途変更、オペレーター、設計・施工者の選定をほぼ、同時進行しました
- 丸山
- ホテルプロジェクトとしてリスタートしたのは2013年の夏だったと思います。さまざまな検証の後に決定した事業計画の概略方針をもとに、まずはオペレーター候補の十数社にヒアリングを行いました。その中から数社に絞り、オペレーター選定のためのプロポーザルを行いました。
ホテルオーナーとオペレーターとの契約は、MC(Management Contract/運営業務委受託契約)か賃貸借契約に大別されます。前者は所有と経営のリスクをオーナーが負い、後者は所有のリスクだけをオーナーが負います。一般的に外資系ホテルのオペレーターは賃貸借契約を行いません。

- 宍道
- しかし私たちは、ホテルを所有しても経営のリスクは負わないと決めていたため、外資系ホテルの誘致には矛盾がありました。この課題を解決するために、ハイアットは経営リスクをとるオリックス不動産とコンソーシアムを組んだ提案をしてくれました。
- 中上
- 経営会社と運営会社が決定した後、速やかに実施設計・施工者とインテリアデザイナーを決定するためのコンペティションを行い、それぞれ鹿島建設、ストリックランドがプロジェクトメンバーに加わりました。
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